2011年 5月 の記事

【予想】ダービー

やっぱり、ダービー前夜はなかなか寝付けませんでした。「若駒戦の密かな愉しみ」パーソナリティ全員集合でこの世代最後の番付座談会を行い、2次会に流れ、そして、僕の自宅へ帰ってきてからも、朝方4時までいい歳こいた大人たちのダービー前夜祭はつづきました。さすがに5時には、みんなの笑い声も鼾の合唱へと変わり、いまひとり、Macの前でこのエントリーを書いています。半年間まともに競馬を観てなかったのですから、いまからあわてて予想したところで、満足のいく予想も悔いのない結果も得ることはできないですよね。やっぱりダービーは心情馬券。素直にサダムパテックと岩田騎手のコンビを応援しながら、骨折がなければここにいたであろうレーヴディソール、“余裕の大器”アドマイヤバーラム、ナカヤマナイトを子供扱いしたカフェラピードのことも想いながら、雨の府中で行われるこの仔たちのダービーを見届けに行ってきます。馬券はサダムパテックから馬連3点で。

◎(2)サダムパテック
○(7)ベルシャザール
▲(5)オルフェーヴル
△(10)ナカヤマナイト

【予想】オークス

「ROUNDERS」が仕上がったと思ったら、間髪入れずオークス&ダービー。今期の若駒戦は、「若駒戦の密かな愉しみ」で前期こそしっかり見てきたものの、後期はレース映像さえ見直すこともできず、馬名さえおぼつかない仔までいる始末。ラップの精査なんてできるはずもなく、しかたがないので今年は印象と愛着のみで馬券を買って彼女たちを応援したい。

人気のマルセリーナはシンザン記念で、ホエールキャプチャは芙蓉Sで、皐月賞馬オルフェーヴルとそれぞれ接戦を演じており、至極順当なオッズではある。しかし、両馬ともマイルまでの戦績しかない。オークスはマイル戦で強いパフォーマンスを発揮していれば足りる舞台だし、今年の桜花賞がハイレベルだったことも間違いない。ただ、ともに距離延長に不安はある(もちろん全馬そうですが…)。

ホエールキャプチャは短距離戦から恐る恐るのスタートだった。そしてなによりこの仔は真面目さこそが取り柄だ。距離をこなせるかどうかは、鞍上の判断に大きく依存している。追われる側だった桜花賞で外を回すロスがあっても勝てると踏んだ池添騎手も、今回は乗り方を工夫してくるだろう。ホエールキャプチャには芙蓉Sで先行策でオルフェーヴルを封じた実績もある。マルセリーナの前で先行押し切りを図るはずだ。折り合いに不安がないので、距離さえ克服できれば勝ちきることも可能なはず。

マルセリーナは折り合いが最大の課題となる。見方によれば致命的な掛かり具合だった桜花賞。にもかかわらず、あの短い時間でメンタルを落ち着かせ脚を溜めることができたのだからすごい馬である。オークスで闘う相手は自分自身。追走スピードもぐっと落ち着く今回は、桜花賞のようなハイペースの恩恵は望みづらく、当然ながら、勝ちきるために乗り越えなければならないハードルは前走よりも高いのではないか。死角は十分にあるだろう。

ということで本命はハブルバブル。今となっては、なぜ桜花賞で本命を打ったのか、その根拠さえ思い出せないのだけど、たぶん新馬戦のインパクトが視覚的に焼き付いているからだと思う。息つく暇もないローテーションで挑んだ桜花賞は、そりゃあ枠入りを嫌がったのも無理はない。レース自体もスムーズさを欠いたが、それでいて6着はよく頑張ったねのひと言。ようやく間隔を開けて大一番に挑むことができる。池江厩舎&金子さん、1番枠にウイリアムズ騎手。競馬の神様が微笑んだとしたらこの仔なのではないか。イケメン好きなので鞍上を拒んだというまさかのオチだけが心配である(笑)。

単穴はマイネイサベル。若愉で大いに盛り上がった新潟2歳Sを勝ったGI馬@若愉である。今となっては、どうしてこの仔をこそっと買ったのかは定かでないが、愛着がある。ひじょーにワガママで右回りじゃ走らないのが女の子らしく、これが原因で桜花賞は自重。フローラSでは道悪に泣いたが、0.2秒差の5着なら巻き返しの可能性は十分にある。オッズ的に舐められすぎの今回は、狙っておいて損はないはず。

◎(1)ハブルバブル
○(12)ホエールキャプチャ
▲(17)マイネイサベル
△(9)マルセリーナ

雑誌「ROUNDERS」創刊にあたって

特集vol.1

僕自身は競馬歴も浅いということもあって、「競馬に興味を持ち始めた初心者」というスタンスで、「ROUNDERS」という雑誌づくりに臨みました。オグリキャップはもちろん、ディープインパクトの現役時代も経験していないので、治郎丸さんのようなコアな競馬ファンが見てきた光景や吸ってきた空気というものを本当に知らないわけです。もちろんギャンブルに手を染めている恥じらいのようなものも希薄。これは無知という意味では弱みですが、ピュア(笑)という意味では強みにもなります。

「好きなことは何ですか?」という質問に対し、真顔でしかも誇らしげに「競馬だよ」と答えられますし、つづく「儲かってる?」という質問に対しても「儲かってるねぇ」と答えたい(修行中)。「競馬ってギャンブルでしょ?いやあねえ」とくれば、「はあ?ワイドショーの見過ぎでしょそれ」と当然説教しなくちゃならんでしょ。で、そんなときにあったらいいなあと思うのが、「競馬って、ほら、こんなにクールで奥が深いものなんだぜ」って言いながら差し出せる競馬の雑誌。まずは、「ROUNDERS」をそういう雑誌に僕はしていきたいんですね。

なぜ「雑誌」なのか? 手間ひまに加え膨大なコストの掛かる「雑誌」なのか?についてなのですが、これはもう、サラブレッドを扱う以上、それしかあり得ないと思ったからなんです。東京競馬場のパドックで生まれて初めてサラブレッドを見た時、「うわあ、なんて綺麗なんだ!」って僕は思いました。このサラブレッドの美しさというのは、先天的なものである以上に、産まれてから競争馬へと極限の仕上げを施されてゆく過程で備わっていく美しさなんだということをあとで知るようになりました。しかもそこには、一頭の馬をとりまくたくさんの人間の想いまでが込められているのですよね。そうした想いや期待を一身に背負って走るからこそ、ますますサラブレッドが美しく感じられるのです。

雑誌にも同じことが言えるんじゃないかと思います。ダビスタのサラブレッドと肉体を持ったサラブレッドが異なるように、遍在する情報と具体的なかたちにまとめられた雑誌とでは、同じテキストを読むにしても、印象が大きく異なります。競馬にまつわる情報はいまやあらゆるところに溢れています。競馬はブログやtwitterとの親和性も高く、それらを通じて、さらに競馬が面白くなったという人も多いのではないでしょうか(僕ももちろんその一人です)。情報の共有という意味においても驚異的で、これらのツールによって実現化された速報性を前に、月刊誌や週刊誌、あるいは日刊紙でさえ太刀打ちできない状況にすでに突入していますよね(エアシェイディの残念なニュースを後藤騎手の「つぶやき」で最初に知ったという人はものすごく多いのではないでしょうか?)。

こうして、速報性に依拠する情報とは別に、もっと普遍的な情報や物語を扱おうという方向性が見えてきました。そして、多くの人たちの想いを載せて多くの人たちのもとへそれを届けることができること、極限の仕上げを施され研ぎ澄まされた姿で現れること、たくさんの人たちに応援してもらえること――まるでサラブレッドという存在をなぞるようにして雑誌「ROUNDERS」は生まれ、いま新馬戦のゲートを飛び出しました。一頭の若駒を応援するように、「ROUNDERS」をぜひ応援してください!

※治郎丸さんの「雑誌「ROUNDERS」創刊にあたって」はこちら

特集vol.1
※ご注文は販売サイト(rounders.biz)からどうぞ!

競馬雑誌「ROUNDERS」表紙公開!

本日、治郎丸さんの「ガラスの競馬場」にて、競馬雑誌「ROUNDERS」の予約が始まります。それにちょっぴり先駆けて、表紙を公開いたします。といっても、まだ現物は印刷&製本中。この写真は、144Pを想定した束見本に、色校正の余りを巻き付けたものです。この束見本でもわりとずっしり感があるのですが、実際は12P増えて156P。インクもたっぷり吸った、少し太めでみなさんの元へ長距離輸送されるはずです(笑) 大きさはB5の上下を15mmカットした変則サイズ。「優駿」をひと回りコンパクトにした感じです。

ROUNDERS_hyoshi01

ROUNDERS_hyoshi02

ROUNDERS_hyoshi03

【予想】天皇賞春

ステイヤー資質を備えた馬で決まってほしい春の天皇賞。馬自身の長距離走実績、鞍上のペース判断力、調教師の手腕、そして、馬場コンディションと枠順という物理的な条件から、本命はマイネルキッツ。単勝で勝負するほどつきつめたわけではないので、相手を一頭絞ってワイド一点で愉しみたい。人気の4歳勢には、ヒルノダムール、ローズキングダム、ペルーサ、トゥザグローリー、エイシンフラッシュが名を連ねる。ローズキングダムは生真面目過ぎ、ペルーサは不真面目過ぎ、両馬ともステイヤーかと言われると微妙な感じ。特に、出遅れなければ相当強い、という神話の崩れたペルーサは消しておきたい。一番人気のトゥザグローリーは、ここのところスローの瞬発力勝負でしかパフォーマンスを発揮しておらず、圧勝の可能性は多分にあるが、妙味から消しておきたい。むしろ、ステイヤーの資質が仄見えるのは、ヒルノダムールとエイシンフラッシュの二頭。個人的に藤田騎手が乗り替わったときにこそ、ヒルノダムールは狙いたいと考えているので、四歳馬ではエイシンフラッシュに期待してみたい。徐々に調子を上げてきているのは、前走のパフォーマンスからも明らかだし、前走にすべてを賭けてしまったヒルノダムールよりも上積みを見込める上、血統背景の後押しもある(らしい)。藤原調教師の手腕にも期待しよう。

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