カテゴリー : 前哨戦分析

【展望】菊花賞:神戸新聞杯回顧

神戸新聞杯(阪神芝2400m外)
13.0-11.5-13.2-12.9-12.5-12.2-12.7-12.1-12.0-11.6-10.6-11.6(37.7/33.8)=2.25.9

テン37秒7、上がり33秒8、1000m通過が63秒1……超スローの瞬発力勝負でした。ラスト2ハロン目に10秒6のラップが刻まれてますからね。ローズキングダムとエイシンフラッシュがダービーとは着順を入れ替えてのワンツーフィニッシュ。ダービーと同型の流れですからこれも至極納得。好位からの瞬発力勝負では、3着以下の馬には分が悪かったということです。

エイシンフラッシュが回避しちゃいましたので、ローズキングダムが断然の1番人気となっています。このレース、レーヴドリアンですら少し行きたがるほどのスローペースでした。ローズ自身も少し掛かり気味ではありましたが、武豊がしっかり我慢させて最後も弾けましたから、折り合いはまったく問題なさそうです。まあ、あのダービーでも大丈夫だったのだから当り前ではありますが。死角があるとすれば、3000m戦ではピッチ走法がスタミナのロスにつながること。そして、馬格が小さいので斤量が響くこと。さらに、これらの懸念材料を抱えて挑む本番が、ここ近年の同レースの傾向どおり上がり35秒台のスタミナ+ロングスパート適性を問われる流れになった場合は、皐月賞のように4着以下に沈んでしまう可能性もあるということでしょう。

3着以下から巻き返しの可能性を感じさせる馬はいませんでした。ビッグウィークは恵まれつつも完全に力を出し切った上での千切られた3着。さらなる距離延長がプラスに働くとは思えません。同じくペース的には恵まれたはずの先行勢であるネオヴァンドームサンディエゴシチーは、切れ負けしたにしても負け過ぎで、巻き返しは厳しそうです。+14kgで出てきたレーヴドリアンは、いかにも距離延長で巻き返しそうな負け方でしたが、いつもいつも期待を抱かせては負ける馬の典型になりつつあるような(笑) +12kgで出走のシルクオールディーは、たぶん、間隔を開けたくなくて調教替わり叩いただけなのでは。そういう意味では度外視可能ですが、信頼もしにくいですね。

【展望】菊花賞:セントライト記念回顧

ああ、今週はもうヒルノダムールしか見えない……とまでは言いませんが、相手探しのために前哨戦を軽く回顧。

セントライト記念(中山芝2200m)
12.1-11.0-11.7-11.8-12.1-11.7-11.7-11.8-12.0-12.2-12.8(34.8/37.0)=2.10.9

セントライト記念はもうヤマニンエルブしか見えない……とまでは言いませんが、この仔は出てきませんので、まず考えておきたいのは勝ち馬クォークスターと3着のアロマカフェをどう評価するかですね。

このレースの解釈はけっこう難しく、ヤマニンエルブの刻んだラップだけを見ると、先行馬に恐ろしく負荷が掛かったように見えます。実際、離れた番手を追走したゲシュタルトとコスモヘレノスは14着、17着と惨敗。しかし、そのコスモヘレノスは10/10の本栖湖特別を快勝。ということは、逃げて2着のヤマニンエルブ、そして、ゲシュやヘレノスとそれほど変わらぬ位置取りで運び3着のアロマカフェは、かなり強い競馬をしたことになります。

しかし、大きく離れた2番手のヘレノスを実質的な逃げ馬であると仮定すれば、目視で測る限り1000m通過は60秒ちょい。それほど速いペースではなかったと考えると、勝ち馬クォークスターは、前崩れの展開利を受けて嵌ったのではなく、かなりの持続力を発揮してよくぞ差し切った!ということになります。前半クォークスターより前に位置取り、4角でほぼ同じ位置からスパートを開始して6着に敗れたミッションモードが、10/2の習志野特別(中山芝2000m)で持続力の問われる展開で2着に粘っていますからね(このレースを逃げ切ったコスモラピュタも菊花賞に出てきますね)。

うーん、どちらもやはり強い競馬をしたというのが結論です。3000mの長丁場に耐えうるスタミナに関してはまだ未知数ですが、ロングスパート適性はクォークスターもアロマカフェも備えており、簡単に軽視するわけにはいかなそうです。展開をどう読むかによって、印の重みに差はつきそうですが、僕はこの2頭、買いです。ミキノバンジョーゲシュタルトは負け過ぎで、菊花賞では厳しいのではないかと思います。

【展望】秋華賞:ローズS回顧

ローズS(阪神芝1800m外)
12.2-10.6-11.3-12.6-12.4-12.4-11.6-11.0-11.7(34.1-37.4-34.3)=1.45.8

1着 アニメイトバイオ[7-7](34.8-37.2-33.8)
2着 ワイルドラズベリー[11-11](35.6-36.8-33.4/0.0)
3着 エーシンリターンズ[10-7](35.0-37.0-34.0/0.2)
4着 アパパネ[4-4](34.6-37.3-34.1/0.2)
7着 アグネスワルツ[6-4](34.3-37.3-35.0/0.8)
8着 オウケンサクラ[4-4](34.6-37.2-34.8/0.8)
10着 レディアルバローザ[2-2](34.5-37.2-35.2/1.1)
12着 タガノエリザベート[12-11](36.0-36.4-34.7/1.3)

3分割ラップ[34.1-37.4-34.3]が示すように、テン速く中盤弛んで1、2着馬の上がりが33秒台という中弛みの1戦。セオリー通り解釈すれば、テンで脚を溜めることのできた追い込み馬と、中盤で息を入れることのできた逃げ・先行馬に有利なラップであったと言えそうです。この解釈が正しいとすれば、ワイルドラズベリーとエーシンリターンズは追い込みが嵌ったと捉えることができ、先行したトゥニーポートとレディアルバローザは力を出し切ったと考えられます。これらの馬に対し、アニメイトバイオは完勝ですね。ただし、いかにも阪神向きの馬。適性が嵌ったとも考えられ、過大評価はできません。馬体重±0kgだったように、前哨戦仕上げの可能性もあり、本番での上積みには疑問があります。

こうして眺めてみると、+24kgのプリプリ馬体でいかにも前哨戦の競馬をしたアパパネは本番に向けて視界良好。ちょっと負け過ぎかなとは思いますが、懸念材料が見当たりません。若干不可解なのがアグネスワルツオウケンサクラで、そもそも物足りなかった感のあるアパパネを基準に考えると、アパパネ以上に調子を上げて本番に臨めるのかどうか不安……。アグネスワルツには夏負けの噂、オウケンサクラにはオークスまでの強行ローテの疲れがまだ癒えていない噂もありますが、このあたりは馬体と追い切りの動きを見て判断したいところですね。

【展望】秋華賞:紫苑S回顧

紫苑S(中山芝2000m)
11.8-10.6-11.4-11.7-12.2-12.4-12.7-12.2-11.9-11.9(33.8-49.0-36.0)=1.58.8

1着 ディアアレトゥーサ[5-5-6-5](34.9-48.4-35.5)
2着 クラックシード[11-11-9-5](35.4-48.1-35.3/0.0)
3着 コスモネモシン[5-5-6-5](34.7-48.6-35.7/0.2)

秋華賞とはあまり繋がらないレースですが今年は超ハイペースで、走破時計1分58秒8はクリスザブレイヴのコースレコードと0.3秒差。アンライバルドがワープした2009年の皐月賞と比べても遜色ないじゃん!

2009年皐月賞(中山芝2000m)
12.1-10.8-11.9-12.1-12.2-12.1-11.9-11.8-11.7-12.1(34.8-48.8-35.6)=1.58.7

……というのは冗談で、開催時期を鑑みれば、馬場差が1秒弱はあるはずなので、もちろん2009年の皐月賞のほうがハイレベルです。とはいえ、ハイペースであることには変わりなく、比較的好位から押し切りを図ったディアアレトゥーサコスモネモシンはそれなりに強い競馬をしたと思います。勝ったディアアレトゥーサは、夏に使われながらも馬体をモリモリ増やしてきており、まだまだお釣りがありそうです。3着に敗れたコスモネモシンは、休み明けであることに加え、前が塞がり外に出すロスもありましたし、勝ち馬と同等の評価が可能でしょう。フラワーC→桜花賞ですでにお釣りがなくなっていたため、オークスには+16kgで出走していましたから、そういう意味では、この馬も順調そうですね。2着のクラックシードは、外外を回すロスはあったものの、前半で脚を使わなかったことが最後の伸びに繋がった印象。1、3着馬には一枚劣るかなぁ。

あとは他の出走馬との比較となりますが、ディアアレトゥーサとコスモネモシンはセットで買う、もしくは消す方向で。

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菊花賞◎ベルシャザール