カテゴリー : 展望

【展望】ジャパンカップ:Photoパドック

■ヴィクトワールピサ……うん、明らかに大人の身体になってきた。つるつるの剥き卵みたいだったダービー時に比べると、鍛えられ成長したためか各部位にメリハリがつき、ぱっと見の印象として体高が以前ほど目立たなくなった気がする。ぬぼーっと突っ立っているように見えた頃より、地を脚でしっかり踏みしめている印象。

■エイシンフラッシュ……筋肉痛で回避した神戸新聞杯時と比べても見劣りしない馬体、だと思う。神戸新聞杯時の写り方のほうがこっちをキッと睨んでカッコイイんだけど、張りなんかはそんなに変わってないし、トモの充実ぶりは今回のほうが良いくらいに見えるんだけどどうでしょう。いずれにせよ、デキ落ちということはないと思う。

■オウケンブルースリ……馬体にメリハリがなく、水を吸ったウインナーみたいになっちゃってる!? デブデブだった前走と比較してもダメダメな感じ。当然、昨年のJC時と比べても、ダメなおじさん化してる気がする。これで勝ったりなんかしちゃったら、歴代JC勝ち馬のPhotoパギャラリーに脱力系ギャグが入り込んでしまうではないか!

■ジャガーメイル……無駄のない馬体。肌艶はこの馬が最も良い。天皇賞秋の時よりも状態の良化は歴然。ただし、天皇賞春ほどの筋肉みっしり感はない。

■ナカヤマフェスタ……冬毛目立つ。菊花賞時はこれまたつるつるの剥き卵みたい! 若いってそういうことなのね(あ、人間もそうか)。で、やはり、その後激戦を闘ってきた貫禄が出てきたといいますか、穿き込んで味の出てきたジーンズみたいになってますね(←冬毛の勘違いかも)。相変わらずコース追いを嫌がったりしてるらしく、気難しいヤンチャぶりは健在。

■ブエナビスタ……大きくないのに大きく見える。女王じゃなくて王者の風格だね、これは。

■ペルーサ……フニャフニャした感じはなくなりつつあるように見えるが……ちょっと緩めた? 良いのか悪いのか分からん。

■メイショウベルーガ……エリ女から中1週なのでほとんど変化ないのでは。巨大なマシュマロなので相変わらず分からん。

■ローズキングダム……いつものことながら線の細さは否めない。菊花賞と何も変わらないように見える。というか、まったく違いが分からない。たぶん、良化も劣化もしておらず平行線を保っているのでは。

Photoパドックの印象からは、

◎ブエナビスタ
○エイシンフラッシュ
▲ヴィクトワールピサ

【展望】ジャパンカップ:登録馬

●ジャパンカップ登録馬(フルゲート18頭)

ブエナビスタ
ナカヤマフェスタ
ローズキングダム
エイシンフラッシュ
ヴィクトワールピサ
ジャガーメイル
オウケンブルースリ
メイショウベルーガ
ペルーサ
シンゲン
ネヴァブション

※外国馬
ヴォワライシ
ジョシュアツリー
シリュスデゼーグル
スノーフェアリー
ダンディーノ
ティモス
フィフティープルーフ
マリヌス
モアズウェルズ

これだけ外国馬がいるとその取捨なんか考えてられん! ということで他力本願な僕は、でぃらんさん、childsviewさん、けん♂さん、そして、世界の合田さんに委ねてしまいます。

●でぃらんさん「ジャパンカップ2010 外国馬
●childsviewさん「ジャパンカップ外国馬 ジョシュアツリー
●childsviewさん「ジャパンカップ外国馬 シュルセデゼーグル
●childsviewさん「ジャパンカップ外国馬 その他まとめ
●けん♂さん「JC(外国馬分析)
●合田さん「ジャパンCの外国招待馬は多彩な顔触れ

なるほどなるほど。

△シリュスデゼーグル
△ヴォワライシ
△マリヌス
△フィフティープルーフ

こんな感じで本命馬から保険の馬単でもタララーッと流しておけばいいか。

【展望】東スポ杯2歳S:登録馬

●東スポ杯2歳S(フルゲート18頭)
アッパーイースト(蛯名)
イイデタイガー(池添)
カインバティック(勝浦)
サダムパテック(スミヨン)
サトノペガサス(ムーア)
ショウナンカライス(後藤)
セイカプリコーン(内田博)
セトノシャンクス(○○)
ダコール(四位)
トーセンケイトゥー(ルメール)
ビップセレブアイ(柴田善)
フェイトフルウォー(田中勝)
マイネルギブソン(丹内)
マイネルハイセンス(○○)
マイネルラクリマ(松岡)
リフトザウイングス(武豊)

あれ!? 競馬週刊誌を覗いてないのでよくわかりませんが、1番人気が読めない! キャリア1戦馬が7頭も出走するので予想は確かに難しいのですが、既にここで好走する能力の証明が足りている馬がいるではありませんか!(→「りゅうたま若駒呆談[vol.18]」) あとは相手を探すのみ!

【展望】エリザベス女王杯:考察(2)

外国馬を除けば3歳馬はアパパネアニメイトバイオサンテミリオンの3頭。

秋華賞(京都芝2000m)
12.0-10.8-12.0-11.9-11.8-12.8-12.5-11.6-11.2-11.8(34.8-49.0-34.6)=1.58.4

単騎で逃げたアグネスワルツの5F通過が58秒5。アグネスの6,7馬身後ろに、ベストクルーズ、オウケンサクラ、アプリコットフィズが続きました。先行馬には厳しい流れと言えそうなのですが、実質的な先行勢にかかった負荷はおそらくそれほどではなかったはず。上位馬の上がりが34秒台前半で占められていることからも、最も問われた資質は瞬発力ですね。そういう意味においては、同じ瞬発力戦だったローズSの勝ち馬アニメイトバイオと2着馬ワイルドラズベリーがほとんど同じような競馬で上位に喰い込んできたのもうなずけます。切れ負けしたオウケンサクラ、エーシンリターンズ、レディアルバローザが次走で古馬を相手に好走していることからも、レースレベルは間違いなく高いはずです。

アパパネとアニメイトバイオについて言えば、大外を回し早めに動いたアパパネの完勝。アニメイトバイオはアパパネをマークしつつインで死んだふりをして、脚を溜めに溜めて目標に遅いかかる後藤騎手のほぼパーフェクトな騎乗。4角でちょっと前が塞がり仕掛けが一瞬遅れたことが悔やまれますが、それでもおそらくアパパネを交わすことはできなかったのでは。

不可解な競馬で大惨敗を喫したサンテミリオンはもちろん度外視するしかありません。牧場任せの仕上げを批判する向きもありますし、フケが出ていた可能性もあったと言います。いずれにしても、口の中を切ってしまい競馬をすることができなかったのでした。

うーん、結局3頭ほぼ横並びの評価に留まりそうです。状態次第で着順は入れ替わるでしょうし、くっきり序列をつけるのは難しいなぁ。アパパネ、アニメイトバイオは依然有力。サンテミリオンの巻き返しも十分に考えられます。

【展望】エリザベス女王杯:考察(1)

うおー! 京王杯2歳Sはテイエムオオタカが3着に残っちゃいましたね。パドック見ても印は絞れず、結局ワイド1点で勝負しましたが、ライステラスが4着に惜敗。もう少しペースが締まれば獲れてたかな? 残念だー。ニッポンチョロイネー!とデムーロ騎手が思ったかどうかは定かではありませんが、んじゃ、その調子で勝ってくだされと負けを取り戻すべく東京12Rに手を出す。デムーロ騎乗の(13)レッドヴァンクールを1、2着に固定して相手(11)(16)の3連単を600円。ダメでした……。京都12Rに目を向けると、一番人気の(7)ナリタスレンダーがスレンダーじゃなくなっているではありませんか! こりゃ取りこぼしありだなと、三年坂特別でナリタに負けた(8)リバーハイランドと(5)ヒットジャポットの巻き返し可能とみて、3連単フォメ600円。最後の直線は、リバーがヒットに接触すると、ヒットも負けじとぶつかり返すという見応えのある叩き合い。パトロールビデオで前から見ると面白いですよ。馬が喧嘩してるのか騎手が喧嘩してるのか。とりあえずごちそうさまでした。

baken20101113kyoto12R

さて、エリザベス女王杯。本命はもちろんメイショウベルーガですが、ピチピチの3歳馬たちと古馬の姉さんたちの比較が難しい上に、未知の外国馬2頭の参戦と、相手探しに頭を悩ませています。まずは、お姉さんたちのめぼしい前哨戦を見ていきたいと思います。

マーメイドS(阪神2000m)
12.4-10.6-12.3-12.6-12.0-12.1-12.1-11.8-11.5-12.1(35.3-48.8-35.4)=1.59.5

先行争いでそこそこテン3Fは速く、中盤からラストは淡々と流れたミドルペースの一戦。激しいレースではありませんでしたが、馬場差とラップを考慮すれば、出走回避となってしまったプロヴィナージュが2着した朝日チャレンジCくらいのレベル。行った行ったのブライティアパルスセラフィックロンプですが、展開利を受けつつも、テンで脚を使っているため、力のない馬では残れなかったのも確か。悪くない内容です。もちろん、軽ハンデの恩恵があったのことも忘れてはいけません。負けた馬の中で巻き返しが望めそうなのはヒカルアマランサスですね。大外枠から前に出していき4番手の競馬で5着。見た目は完敗ですが、ヴィクトリアマイル激走の疲れが癒えぬまま+10kgで出走し、56kgの斤量を背負った上での内容ですからよく頑張りました。

府中牝馬S(東京1800m)
12.4-11.3-11.9-12.5-12.7-11.6-11.0-10.9-12.1(35.6-36.8-34.0)=1.46.4

テン普通中盤遅くラスト速い典型的な中弛みの瞬発力勝負。テイエムオーロラとセラフィックロンプのワンツーで決まったことから、やはりマーメイドSの上位勢が単純に恵まれただけの好走ではなかったということが分かります。しかし、今回は確実にこの2頭は恵まれましたから、見ておきたいのは展開の向かなかった馬。見た目に派手だったのはリトルアマポーラの33秒の末脚。リビアーモがオーロCを制し、ブロードストリートがアンドロメダSで3着したように、前の止まらない逆流の中で中団・後方から差を詰めたということで巻き返しには期待できそうです。ただし、展開を味方につけられるという保証はありませんが。ブライティアパルスは休み明けで+10kg、大外枠で先手を取れずに惨敗しましたがこれは仕方のない印象。

さて、この2レースの内容からエリザベス女王杯で印を打ちたい馬を1頭挙げるなら、ヒカルアマランサスですね。

【展望】エリザベス女王杯:登録馬

●エリザベス女王杯(フルゲート18頭)

アパパネ
サンテミリオン
メイショウベルーガ
アニメイトバイオ
テイエムオーロラ
テイエムプリキュア
プロヴィナージュ
ブライティアパルス
リトルアマポーラ
レジネッタ
ヒカルアマランサス
サンレイジャスパー
セラフィックロンプ
コロンバスサークル
イタリアンレッド
ムードインディゴ

※外国馬
アーヴェイ
スノーフェアリー

※除外対象
シングライクバード
アースシンボル
ディアアレトゥーサ
ブロードストリート
スマートシルエット
エオリアンハープ

オウケンサクラが天皇賞秋で4着に健闘、エーシンリターンズとレディアルバローザがユートピアSでワンツーフィニッシュ、北野特別はマルカボルト、アマファソン、ブレイクアセオリーのワンツースリーで決まり、カシオペアSではトゥーザグローリーがナムラクレセントを完封、アルゼンチン共和国杯でもコスモヘレノスが3着に粘り込んだように、3歳馬のレベルが高いのは印象ではなくほぼ事実。対照的に、牡馬を相手に現役最強と言ってもいい強さで躍進中のブエナビスタと海外で頑張るレッドディザイアを除けば、印象がぐっと薄まる4歳牝馬勢、そして存在感がさらに霞む5歳牝馬勢。こうした世代の構図を見ても、今年のエリザベス女王杯は当然3歳牝馬の活躍が期待されますね。果たして秋華賞の1、2着馬アパパネ&アニメイトバイオが世代の勢いをそのまま持ち込む結果になるのでしょうか!? 個人的には、世代の勢いと外国馬スノーフェアリーのおかげで3番人気以下確実っぽいメイショウベルーガを狙いたいと考えています。頑張れ、巨大なマシュマロちゃん!

【展望】ファンタジーS:登録馬

●ファンタジーS(フルゲート18頭)

エクメーネ
オースミマイカ
キョウワジャンヌ
ケイティーズジェム(福永)
サクラベル(藤田)
ジョーアラマート
ゼフィランサス
ツルマルワンピース(安勝)
トーホウペッグ(浜中)
ハピシン(酒井)
ファーマクリーム
ホーマンフリップ
ホエールキャプチャ(武豊)
マーベラスビジン
マイネイサベル(松岡)
マルモセーラ(田中健)
ルリニガナ(藤岡佑)
レッドマーベル(川田)

僕にとっても「死のロード」(@エノさん)と化し始めてきている秋のGIシリーズ。ふー、ようやく来週はひと息つけます(汗)。いよいよ阪神JFと朝日FSに向けて、京王杯2歳S、東スポ杯2歳Sを始め、若駒戦が目白押しの11月。今週は土曜日に行われるファンタジーSについて、ちびちび考察していきたいと思います。あー、しかし忙しい! 神様!1日を72時間にしてください!

【展望】天皇賞秋:考察(2)

さて、本線の2頭に割って入る伏兵がいるのかどうか? また、3連系の3頭目として狙えるダークホースはどの馬か?

僕はアーネストリーの能力とデキを信じる佐藤哲騎手が早めに動き押し切りをはかる正攻法の競馬で、ブエナビスタにガチンコ勝負を挑んでくるほうに賭けたいと思います。底力の裏付けなしの好位勢は、早めに動き出すアーネストリーについていってスウィープされる。そして、持続力の裏付けのない差し馬にも出番はないはず。よって、底力の裏付けのある先行馬、もしくは、持続力の裏付けのある差し馬を狙いたいですね。前走レースの回顧を中心に考えてみます。

●毎日王冠(東京・芝1800m)

2009年:13.0-11.3-11.5-12.2-12.0-11.7-10.9-11.1-11.6(35.8-35.9-33.6)=1.45.3
2010年:12.9-11.2-11.4-11.5-11.9-12.0-11.1-12.1-12.3(35.5-35.4-35.5)=1.46.4稍重

3分割ラップが綺麗にフラットでペースは緩急のない一貫した流れでした。稍重なので馬場差の比較が難しいのですが、中盤は割と速い部類に入ります。額面通りに解釈すれば、逃げ・先行馬には苦しい流れなので、エイシンアポロンが最も強い競馬をしたと言いたいところなのですが、馬券に絡んだ3頭が終始内ラチ沿いを回ってきた馬であることからも分かるように、このレースでは極端なトラックバイアスが生じていた可能性が高く、バイアスによる恵まれを相殺すると、4着のスマイルジャック、5着のペルーサあたりまでは、ドングリの背比べ状態。走破タイムが速くなる傾向のあるイーブンラップですが、まずは1分46秒4という時計はレベルが高かったのかどうか、これは難しい問題です。さらに、イーブンラップでは、余程時計が遅くない限り、通常脚を使い切る結果となりますので、エイシンアポロンは1Fの距離延長でパフォーマンスを低下させる可能性が高く、底力上位とはいえ狙いづらいですね。スマイルジャックは外を回したぶん脚色が鈍ったので、エイシンアポロンと同等の評価まではできるものの、同じく距離延長で前進が望めるか微妙だし、これくらいの不利をブレイクできないということで持続力を加点することもできません。むしろ、アリゼオのほうが前進の可能性はある気がしますが、外枠+折り合いの不安で積極的には狙いづらい。あとは、出遅れなければペルーサの巻き返しに要警戒。そして、距離延長はプラスであろうネヴァブションもいちおうマークといったところ。

この毎日王冠の結果を踏まえれば、今年の安田記念の上位3頭であるショウワモダン、スーパーホーネット、スマイルジャックは「嵌った」という解釈で良さそうな気がしますね。嵌りつつもマイル戦で好走、8ハロン戦で3歳馬に通用しなかったことから、やはり距離延長はマイナスでしょう。巻き返しは厳しいのでは。

●オールカマー(中山・芝2200m)

2009年:12.5-11.5-12.4-12.3-12.3-12.2-12.1-12.0-11.3-11.2-11.6(36.4-48.9-34.1)=2.11.4
2010年:12.4-11.1-12.2-11.9-12.4-11.9-12.0-12.2-11.7-11.7-11.9(35.7-48.2-35.3)=2.11.4
※セントライト記念
2010年:12.1-11.0-11.7-11.8-12.1-11.7-11.7-11.8-12.0-12.2-12.8(34.8-47.3-37.0)=2.10.9

走破タイムが去年と同じ、しかも、引退したマツリダゴッホを除く、去年の2~4着馬がそのまま馬券に絡むというヘンテコなレースでした。勝ったシンゲンは、長期休養明けでよく頑張ったなぁと思う反面、前週のセントライト記念に3歳馬に混じって出走していたら勝てたかな?と想像すると、実は負けていたんじゃないかなぁと思うんですよねぇ。ま、オールカマーは2009年が前半中盤ともに緩い瞬発力戦、今年は淡々と流れた一貫ペース、セントライト記念は超ハイペースとペースが大きく異なりますので比較にあまり意味はありませんが。シンゲンもトウショウシロッコも内々をロスなく立ち回っての結果ですので特に加点はありません。シルポートは距離がもたなかったのに加え、毎日王冠のレースぶりを見ても、体調があまり良くない可能性がありそうですね。

まとめます。まず、安田記念→毎日王冠で好走できなかった馬は消し。毎日王冠組はアリゼオペルーサネヴァブションが一端保留でそれ以外は消し。オールカマー組は、シンゲンを保留、それ以外は消し。伏兵は毎日王冠組・オールカマー組以外からのピックアップになりそうな予感……。あとは予想エントリーの各馬コメントにて。

【展望】天皇賞秋:考察(1)

天皇賞秋は宝塚記念が直結しにくいレース。宝塚記念でビッシリ仕上げて好走した馬が再び立て直すには短すぎるローテーションに加え、6月の阪神と10月の府中とでは芝の性質が異なるため、問われる資質も変わってくるというわけです。しかし、今年の天皇賞秋で僕が買いたい馬はブエナビスタアーネストリーの2頭。1、2番人気でしょうし妙味はありませんが、順当勝ちを期待したいところ。今週は前哨戦回顧を省きましたが、要するに宝塚記念の2、3着馬を信頼するということです。

まず、今回のデキに関してこの2頭に不安はあるのでしょうか。ブエナビスタは、明らかにドバイ帰りの疲労が抜け切らず調整に手間取りながらヴィクトリアマイルを制し、宝塚記念にも万全とは言い難い状態で出走しました。そして、アーネストリーもまた、中間に右前の蹄冠部を欠損して休養明けの金鯱賞を勝ち、宝塚記念当日は何と熱発していたと聞きます。

ひるがえってみれば、宝塚記念でこの2頭は荒れた内側を先行し最後まで粘り込む強い競馬をしたのですが、最高のデキでの好走ではなかったというのが重要。差し切り勝ちをおさめたナカヤマフェスタはその後に凱旋門賞で2着ですが、ブエナビスタもアーネストリーもフェスタと何ら遜色のない競馬をしたと僕は考えています。

ブエナビスタは、Photoパドックを見る限り、良化しているのかどうか僕の目では分からないのですが、悪くなってはいません。むしろ、調教内容に良化の兆しが見られます。ドバイから帰ってきてからの栗東CWでの比較的時計の出た調教を挙げてみると……

5/5 栗CW良 80.7-39.0 [6]馬なり
5/12 栗CW重 82.5-38.6 [8]稍一杯追う
6/16 栗CW重 82.9-38.2 [7]稍一杯追う
6/23 栗CW重 83.2-37.8 [6]稍一杯追う
10/21 栗CW良 80.5-38.7 [7]一杯に追う
10/27 栗CW良 83.3-37.4 [7]一杯追伸る

馬なり→稍一杯→一杯と攻めの強さを増しており、3Fの時計が徐々に短縮されてきていることに気づきます。これはブエナビスタの状態が良いという証拠。宝塚記念時よりもデキは上と診ていいのではないでしょうか。

アーネストリーは栗東坂路を駆け上がる姿が圧巻! エイシンアポロン、オウケンサクラ、シルポート、キャプテントゥーレ、コスモファントムの調教VTRと見比べると、アーネストリーには勝てないだろうなという印象。ブレなく一直線に駆け抜けていく後に、蹴り上げられたウッドチップが豪快に舞っていますね。日差しの影響でなおさら力強く見えるのかもしれませんが、やはりデキは良いと言っていいと思います。

ということで、メイチの仕上げではないにしても、両馬とも宝塚記念時よりも良化した状態で出走してくると僕は診ます。

天皇賞秋は総合力の問われるレース。絞まったペースのなかで好位のポジションをキープし続ける底力、当然GIレベルの走破時計にも対応可能でなくてはいけませんし、ラストの長い直線で粘り込む根性、もしくは、突き抜けられる地力に裏打ちされた末脚が必要となってきます。そういう意味でも、やはりブエナビスタとアーネストリーが抜けているように思えます。

位置取りに関しても、ブエナビスタはスミヨン騎手が後方からの競馬をするとは考えづらく、アーネストリーを目標にしつつ積極的な騎乗を試みるのではないでしょうか。アーネストリーは枠順+先行力でベストなポジションをすんなり獲得できるはず。できれば瞬発力寄りの流れを封じ、上がりの掛かる展開をメイクしたいはず。佐藤哲騎手の仕掛けどころ次第では押し切り勝ちの可能性まで。

唯一気になるのはやはり天候と馬場状態。晴れても多分に水分を含んだ重い馬場コンディションが予測されます。パワー型という意味では馬場はアーネストリーに味方しそうな気もしますが、同馬は特に道悪巧者というわけではありません。好位で運びさえすれば、重馬場でも本線の2頭が優勢であると考えます。

逃げるシルポートをキャプテントゥーレが追う展開。シルポートは割と絞まったラップを刻む馬ですが、2000mを意識していつもよりはペースを落とす可能性があり、キャプテントゥーレはできればスローに落としたいはず。先週の菊花賞の再現が頭の中をよぎりますが、外枠で控えると勝負にならないであろうコスモファントムに、折り合い面では壁を作れず暴走の不安もあるアリゼオがキャプテントゥーレにどう絡んでいくかがポイントになりそうですが、僕はアリゼオの暴走に1票(笑) 絞まった流れ、カモーン!です。

◎(2)ブエナビスタ
○(12)アーネストリー

伏兵の考察に続きます。

【展望】天皇賞秋:登録馬

●天皇賞秋(フルゲート18頭)

※出走馬決定順
ブエナビスタ
アーネストリー
スーパーホーネット
ショウワモダン
ジャガーメイル
アリゼオ
シンゲン
ネヴァブション
エイシンアポロン
アクシオン
キャプテントゥーレ
オウケンサクラ
ペルーサ
トウショウシロッコ
スマイルジャック
ヤマニンキングリー
コスモファントム
シルポート

※除外対象
シルクネクサス
ジャミール
セイウンワンダー
トウショウウェイヴ
トゥザグローリー
ショウナンライジン
リルダヴァル

おわっ! バタバタしてるうちにもう水曜日。オウケンブルースリとドリームジャーニーの回避でメンバー微妙かと思われましたが、今年は今年で面白そう。100%のデキでは出てこないでしょうが、やはりブエナビスタが不動の中心となりそうです。札幌記念を快勝したアーネストリーを筆頭に、天皇賞春を圧勝したジャガーメイル、長い休養を経ていきなりオールカマーを制したシンゲン、朝日チャレンジカップの勝ち馬キャプテントゥーレといった古馬たちに、レベルが高いと言われる3歳馬からは、毎日王冠の1、2着馬アリゼオとエイシンアポロンに、人気を裏切りながらも能力の高さを示したペルーサ、ダート路線から帰還したコスモファントム、そして、秋華賞からオウケンサクラが挑みます。総合力の問われるレースだけに、ここは捻らずブエナビスタを信頼し、その相手を見つけることにしたいと思います。

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