さて、本線の2頭に割って入る伏兵がいるのかどうか? また、3連系の3頭目として狙えるダークホースはどの馬か?

僕はアーネストリーの能力とデキを信じる佐藤哲騎手が早めに動き押し切りをはかる正攻法の競馬で、ブエナビスタにガチンコ勝負を挑んでくるほうに賭けたいと思います。底力の裏付けなしの好位勢は、早めに動き出すアーネストリーについていってスウィープされる。そして、持続力の裏付けのない差し馬にも出番はないはず。よって、底力の裏付けのある先行馬、もしくは、持続力の裏付けのある差し馬を狙いたいですね。前走レースの回顧を中心に考えてみます。

●毎日王冠(東京・芝1800m)

2009年:13.0-11.3-11.5-12.2-12.0-11.7-10.9-11.1-11.6(35.8-35.9-33.6)=1.45.3
2010年:12.9-11.2-11.4-11.5-11.9-12.0-11.1-12.1-12.3(35.5-35.4-35.5)=1.46.4稍重

3分割ラップが綺麗にフラットでペースは緩急のない一貫した流れでした。稍重なので馬場差の比較が難しいのですが、中盤は割と速い部類に入ります。額面通りに解釈すれば、逃げ・先行馬には苦しい流れなので、エイシンアポロンが最も強い競馬をしたと言いたいところなのですが、馬券に絡んだ3頭が終始内ラチ沿いを回ってきた馬であることからも分かるように、このレースでは極端なトラックバイアスが生じていた可能性が高く、バイアスによる恵まれを相殺すると、4着のスマイルジャック、5着のペルーサあたりまでは、ドングリの背比べ状態。走破タイムが速くなる傾向のあるイーブンラップですが、まずは1分46秒4という時計はレベルが高かったのかどうか、これは難しい問題です。さらに、イーブンラップでは、余程時計が遅くない限り、通常脚を使い切る結果となりますので、エイシンアポロンは1Fの距離延長でパフォーマンスを低下させる可能性が高く、底力上位とはいえ狙いづらいですね。スマイルジャックは外を回したぶん脚色が鈍ったので、エイシンアポロンと同等の評価まではできるものの、同じく距離延長で前進が望めるか微妙だし、これくらいの不利をブレイクできないということで持続力を加点することもできません。むしろ、アリゼオのほうが前進の可能性はある気がしますが、外枠+折り合いの不安で積極的には狙いづらい。あとは、出遅れなければペルーサの巻き返しに要警戒。そして、距離延長はプラスであろうネヴァブションもいちおうマークといったところ。

この毎日王冠の結果を踏まえれば、今年の安田記念の上位3頭であるショウワモダン、スーパーホーネット、スマイルジャックは「嵌った」という解釈で良さそうな気がしますね。嵌りつつもマイル戦で好走、8ハロン戦で3歳馬に通用しなかったことから、やはり距離延長はマイナスでしょう。巻き返しは厳しいのでは。

●オールカマー(中山・芝2200m)

2009年:12.5-11.5-12.4-12.3-12.3-12.2-12.1-12.0-11.3-11.2-11.6(36.4-48.9-34.1)=2.11.4
2010年:12.4-11.1-12.2-11.9-12.4-11.9-12.0-12.2-11.7-11.7-11.9(35.7-48.2-35.3)=2.11.4
※セントライト記念
2010年:12.1-11.0-11.7-11.8-12.1-11.7-11.7-11.8-12.0-12.2-12.8(34.8-47.3-37.0)=2.10.9

走破タイムが去年と同じ、しかも、引退したマツリダゴッホを除く、去年の2~4着馬がそのまま馬券に絡むというヘンテコなレースでした。勝ったシンゲンは、長期休養明けでよく頑張ったなぁと思う反面、前週のセントライト記念に3歳馬に混じって出走していたら勝てたかな?と想像すると、実は負けていたんじゃないかなぁと思うんですよねぇ。ま、オールカマーは2009年が前半中盤ともに緩い瞬発力戦、今年は淡々と流れた一貫ペース、セントライト記念は超ハイペースとペースが大きく異なりますので比較にあまり意味はありませんが。シンゲンもトウショウシロッコも内々をロスなく立ち回っての結果ですので特に加点はありません。シルポートは距離がもたなかったのに加え、毎日王冠のレースぶりを見ても、体調があまり良くない可能性がありそうですね。

まとめます。まず、安田記念→毎日王冠で好走できなかった馬は消し。毎日王冠組はアリゼオペルーサネヴァブションが一端保留でそれ以外は消し。オールカマー組は、シンゲンを保留、それ以外は消し。伏兵は毎日王冠組・オールカマー組以外からのピックアップになりそうな予感……。あとは予想エントリーの各馬コメントにて。